子供の勉強部屋

図形を見る目

見る目がないのか?あるのか?

図形を「見る目」
今回のお題「見る目」。用例としては「人を見る目がない。」(人の人柄や能力を見抜く力がない)などと言います。視覚には同じ人間が映っているはずなのですが、その人の本当の正体が見えないのですね。小学生への指導でも同じです。同じ図形を見ているはずなのですが・・・図形を「見る目」とは?

まずは4年生算数のテキストから、

次の図において、Xは何度でしょうか。(三角形の内角の和=180度)

三角形の内角は180度だから、
180−(75+67)=38度
直線は180度だから
180−38=142度
よってX=142度
・・・? 途中の計算(75+67)で142度って出たよね。何だか変な感じ〜
と思うことができれば、まずは上出来です。

そうです。もちろんこれは外角の定理で解きます。
Xは三角形の外角ですから、外角は隣合わない内角の和と等しいことを利用して
75+67=142度 と求めます。
・・・これを指導すると、4年生の諸君は「Oh〜かんたん〜かんたん〜」と類題を自力で解いていきます。ところが次のような問題に出くわすと、とたんに思考がシャットダウンする生徒が相次ぎます。

三角形ABEにおいて、外角CEB(またはAED)は
              24+105=129度
三角形DECにおいても、CEB(またはAED)は外角にあたるので、
              X=129−79=50度と求めることができるのですが、
往々にして、4年生ですと、この外角が見つけられません。中には説明しても、納得できない顔の4年生もいます。

さて、ここでわからないわが子を叱ってはいけません。本当に外角が見えないのです。
見えていないのに、叱られるのは子供心に心外な気持ちを抱いてしまうのではないでしょうか。
「見えていない?」「見えているはずだ!」というご父母の声が聞こえます。
もちろん大人は見えていますし、子供だって同じものを見ています。ただ子供は外角の関係性を正しく認識できないだけなのです。

では、どうすれば図形を見る目(関係性の認識力)を養成することができるのか?
結論から申し上げると、子供の発達を待つしかないということになってしまいます。

もちろん何もしないわけではありません。似たような問題にあたって、トレーニングしていく必要があります。6年になっても、上記レベルの外角の関係性が見えてこなければ、ちょっと問題ですが・・・、4年生であれば子供たちの発達の個体差も大きいはずです。心配せずにトレーニング(勉強)あるのみです。

・・・これが見える4年生は、図形のセンスがあり、能力が高いのも事実ですが・・・

 

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