およその数−概数(4年生)

−日本語読解能力−

4年生前半で苦戦するテーマの1つです。

たとえば、62849という数字をおよその数にしてみます。

すると、いくらの位までのおよその数にするか?という次元(たて)と、その方法は?という次元(よこ)から、以下の表のように答えが12パターンも存在することがわかります。

切り捨て
切り上げ
四捨五入
一万の位までのおよその数にする
60000
70000
60000
千の位までのおよその数にする
62000
63000
63000
百の位までのおよその数にする
62800
62900
62800
十の位までのおよその数にする
62840
62850
62850

ここまでは、たいていの子供たちは理解できます。

次に、子供たちが混乱するのが、

「四捨五入で一万の位までのおよその数にする」と「千の位を四捨五入しておよその数にする」というところです。

62849を例にとると、「四捨五入で一万の位までのおよその数にする」は表からも60000とわかります。

ところが、子供たちに「じゃあ、千の位を四捨五入しておよその数にしたらどうなる?」と聞くと、多くの子供たちが、「先生!63000やで」と答えます。

もちろん不正解ですね。「千の位を四捨五入する」ということは「一万の位までのおよその数にしなさい」と同じ意味ですから、答えはやはり60000になります。

この2つの日本語は、同じ意味を言っているのですが、子供たちは一万の位と千の位という字づらだけをながめて、

「四捨五入で一万の位までのおよその数にする」 ⇒ 60000

「千の位を四捨五入しておよその数にする」   ⇒ 63000

と答えてしまうのです。

しっかりと日本語の「で」「を」を認識して、文章の意味を把握していかないと、大混乱になってしまうところなのです。

以上がおよその数の第一関門。次に第2関門のおよその数の範囲の問題を見てみます。

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