子供の勉強部屋

暗算と筆算

暗算と筆算の効率的なバランス

授業中の演習や確認テストをやっていていつも気になるのが、暗算に頼りすぎる計算と筆算に頼りすぎる計算です。 暗算に頼っている会員生の解答用紙は、書き込みが少ないのが特徴です。暗算を多用する会員生は、式や線分図も省略(書かない)する傾向が強いので、問題の原理はわかっていても失点しまう事が多いようです。力のある子の場合、暗算を使って式や図を省略しても頭の中の処理能力が高いので、5年生くらいまでは何とかなるものなのですが、6年生で演習していく洛星などの男子難関レベルになると、頭の中だけの処理では歯が立たなくなります。

一方で、筆算に頼りすぎる会員生も歯がゆいものがあります。計算経験の未熟な4年・5年前半の会員生は、あきらかに暗算でやればよいものまで筆算をたてています。 たとえば4年生あたりでは、30×23=などでも筆算をたてていますが、3×23の計算は繰り上がりが発生しませんので、暗算で69、それに0をつけて690。としてほしいものです。こればっかりは計算経験を積み上げていくしかないとは思いますが、要所要所で効率的な計算のテクニックを伝えていく必要があるかもしれません。

さて、暗算と筆算、どちらが有効なのでしょうか? イデアではどちらかというと筆算重視です。一部の本には、インドなみに19×19まで、いや23×23まで九九のように覚えたらよいというような意見のものもあります。もちろんパーフェクトに覚えることができるのならそれにこしたことはないと思いますが、現実問題として、コストパフォーマンスはあまりよくないのではないでしょうか。覚えこむ労力の割りに使う頻度がそれほど多くない・・・(たとえ覚えたとしても、使わなきゃ忘れちゃいます・・・) それよりも、計算の工夫をしっかりと使いこなせるようにしてやったほうが、単純な暗記でない分、原理が理解できれば、一生使いこなせるものと考えます。

たとえば35×14=35×2×7=70×7=490 5年生くらいでしたらこのような数の分解も十分マスターできると思います。 イデアでは筆算重視ですが、先の35×14の計算の工夫くらいは頭の中で処理が可能です。受験学年になって問題演習中心の学習になったときに、子供達に伝えるのが「短時間で処理できて、絶対に間違わない自信のあるものは暗算でもよいが、ちょっとでも不安に感じたら筆算しなさい。」というものです。個人により計算能力に差がありますので、暗算と筆算のもっとも効率的なバランスを自分自身でつかんでくれればよいと考えています。

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