子供の勉強部屋

ほめる

ほめると伸びる、は都市伝説

 一般に、「ほめる」ことは子どもたちの教育にプラスの効果をもっているものと認識されています。イデア、特にTNTは、そう簡単に子どもたちをほめたりはしません。時に懇談会で『先生! もっと、ほめて伸ばしてください!』などとおしかりを受けます。そういった時は、『めったにほめないので、たまにほめると効果があるみたいです。』などと逃げています。なぜイデアで、ほめることを多用していないか? 理由は簡単。ただ単にほめても子どもたちは成長しないという経験原則があるからです。こんな事を書くと、進歩的なご父母からおしかりを受けそうですが・・・、ほめると子どもが伸びるというのは都市伝説にすぎません。ほめるだけで子どもが成長するのであれば、かわいい我が子を持つご父母のほとんどと、学校の教師、我々のような塾の講師が、そうしているはず。じゃあそれで多くの子どもが伸びていきましたか? そんなことはあり得ません。
 いやいや、我が子はほめて伸びました! という声もあるでしょう。当然です。要は何をほめるか!にあるのです。
 一番わかりやすい例を出すならば、能力や結果に対してほめるのか? 努力に対してほめるのか? ということです。ご慧眼のご父母であれば予測がつきますね。能力や結果に対してほめるよりも、努力に対してほめる方が教育効果の高いことが。
 能力や結果に対してほめられた場合、子どもたちはその心理的満足感から次もほめられたいと望むはず。それが同時に失敗を恐れる気持ちも出てくるのではないでしょうか。うまくいかなければ格好悪い、成功しなければほめてもらえない、などと考えて難しい事(問題)へのチャレンジ欲が少なくなってくる。かつ、自分はがんばらなくてもできるんだ〜などと思い、努力することを怠ってしまう・・・などなど。
 一方、努力に対してほめられた場合は、出てくる結果は問われないわけですから、難しい事(問題)へのチャレンジ欲が、何かを学び取ろうという意欲が大きくなってくるのではないでしょうか。
 子どもの生来の能力や資質、努力なき結果に対してほめられてきた子は、困難な状況を避け、まじめに努力することを厭い、目の前に障害があれば、すぐにやる気を失うような子どもに育ってしまいそうな気がしませんか? かたや努力に対してほめられてきた子は、まじめに努力することの重要さがわかっていますので、結果を恐れず、困難な状況でも、たとえ目の前に大きな障害があっても、やる気を失わずチャレンジしていける子どもに育っていくのではないでしょうか。
 結論を言えば、むやみやたらに子どもをほめても、子どもは伸びていきません。逆に、子どもの持つ生来の能力や資質、努力なき結果をほめてしまっては、教育的に逆効果しか生みません。結果を問わず、子どもの努力に対して、ほめる! これがほめる極意だと思うのですが、いかがでしょうか?

<2013/01/26WEBLOGを一部改編>

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