子供の勉強部屋

「考える」楽しさと苦しさ

 先日、「実験好き、でも考察は苦手」−理科の実験が好きな子どもは多いが、実験結果から現象を考察したり、新たな仮設を立てたりといった、いわゆる考える力が育っていない・・・という新聞記事が出ていました。
 でもこれは一般論として当たり前です。誰だって理科の実験って楽しいし、理科室の実験器具などを見ると妙にわくわくしたりします。ところが、その実験結果をレポートにしたり、実験結果から考察したりするのは、実際の実験ほどは楽しいものではないはずです。
 ご父母の皆様もご経験があると思いますが、考える作業には、楽しい面と苦しい面の2面性があります。難しい問題を考えて解答に至ったとき・・・「解けた!」と満足感があるはずです。(いわゆるAha!体験ってやつ?)一方難しい問題を考えて解答に至らないとき・・・ましてやその課題を提出しなければならないときなど・・・イライラ感が出てくるはずです。 もちろん、考えて、問題が解けて、満足感が得られればそれにこしたことはありませんが、たとえ答えが出なくても、考えているその瞬間瞬間自体が、脳のトレーニングにはなっているのです。(イデアではときに「時間をかけて考えて、それでもわからないのなら、捨ててしまいなさい。」という指導を行う場合があります。・・・解答に至ればなおいいのですが、大事なのは、正答を得ることよりも考えている時間そのものなのです。)
 かといって、1問に1時間もかけていては、現実問題として時間の無駄。15分程度考えてわからなければ、解説を読み解く! 解説を見てもわからなければ質問に行く! といった時間の合理的な使い方も大事ですね。
 話がすこしずれてしまいましたが、理科の実験(体験)も大事ですが、それ以上に「考える」楽しさを体験させる、あるいは苦しさを克服させることの方が重要なのではないでしょうか?
 イデアの普段の授業ではカリキュラムもあり、原理原則・解説解法中心の授業で、いわゆる「教える」側面が強いのですが、授業前の数理パズルは一切手助けしません。完全に自分の力だけで考えさせるのがねらいです。出来なければそのままプリントを持って帰らせています。本当は宿題として提示したいのですが、2007年度の指導方針としてはそこまでは強制していません。しかしできうるならば、自分の力で解決して、いつでもいいのでもってきてほしいと思っています。
<考える力が弱い子ほど、なかなかもってこない傾向があります・・・>

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