子供の勉強部屋

納得のいく学習

小学生の学習はけっこういいかげんです。細かなチェックが必要。

 先日、祝日補習において、2005年洛星前期の入試問題演習を行いました。実際に50分の時間内で演習させて、その後、やり直し、解説などを行いましたが、理科で次のような問題にあたりました。

 図のような北側に見えるがけと西側に見えるがけとが交わった地点で、地層を観察しました。これについて後の問いに答えなさい。

《観察したことがら》
1. 北側のがけに見える地層はどれも水平に見えていたが、すぐとなりの西側のがけの地層をみるとどれも南へかたむいていた。
2. b,cの層は、層の中ではそれぞれつぶの大きさがそろっていた。
3. dの層は、全体として砂ぐらいのつぶの大きさだが、やや大きいつぶや小さいつぶも混じっていた。また、この層からは化石は見つからなかった。
4. b層からハマグリやアサリの貝の化石が見つかった。
5. bとcのさかいから水がしみだしていた。

問1 省略
問2 西側のがけを正面から見たとき、a〜dの地層のしまもようはどのようになっていますか、(ア)〜(ウ)から選び、記号で答えなさい。


さて、
何名かの正解者と何名かの不正解者がいましたが、さっそくやり直しをさせることに。
さすがに(イ)と答えた会員生はいません。(ウ)と答えて間違っているのですね。
大方の会員生は
『地層は傾いているのだから(イ)ではないはず。(ウ)でまちがったんだから答えは(ア)』と考え、間違いなおしのノートを先生まで提出してきます。
師曰く
『何で答えは(ア)? その理由は?』とつっこむと。
『・・・』
師曰く
『じゃあ、正解者に聞いてみよう。何で答えを(ア)にしたんや?』
『・・・あてかんです・・・』
師曰く
『・・・』

 答えが(ア)になる理由は、《観察したことがら》の5の文章「bとcのさかいから水がしみだしていた。」にあります。水は高いところから低いところへ流れるわけですから、(ア)となるわけです。

 大人であれば、きちんと理由を考えて納得のいく学習が重要であることは、重々わかっています。しかし、多くの小学生にとっては、「なんでかわからんけど、答えが正解やし、まっいいか!」「(ウ)でまちがったから答えは(ア)。それでええやん。」などと考えている場合が多いのです。
 先生が生徒と細かく問答しているからこそ、上記のような事をチェックできるのですが、普段の家庭学習で、きちんと理由を考えて納得のいく学習ができているか否かは、勉強の質の上で、非常に重要なファクターです。イデアでも普段の授業や家庭学習の指導において、納得する勉強の重要性を説いているつもりですが、実際は、なかなか小学生には難しいようです。せめて、塾に来ている時は、少人数の強みを最大に生かして、納得する学習のために師弟問答の時間を多くとっているつもりです。


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