子供の勉強部屋

模擬テストの利用

模擬テストをしゃぶりつくす

 秋は受験までのカウントダウンがはじまる時期。それにあわせたかのように、模擬テストが毎月のように行われる時期でもあります。その模擬テストに関して、『模擬テストに振り回されることなく、模擬テストを有効に活用するご父母(指導者)の心構え』なるものについて・・・イデア流の考え方をレクチュアさせていただきます。

 子どもたちが受けるテストには、その意味合いや目的によって下記のように分けることができます。

@ 選考・選抜するためのテスト
A 実力をはかるためのテスト
B 学習した内容を確認するためのテスト

 模擬テストは当然Aの実力をはかるためのテストです。塾内での模擬テストや公開模試、五ツ木駸駸堂テストなどがそれにあたります。 また、@のテストは各中学校が実施される入学試験に代表されるもので、当然ある一定の得点で、それ以上は合格・それ以下は不合格、と選抜・選考するためのテストです。ですから試験の内容は、受験者の得点がある程度開くように(点差がつくように)つくられています。その意味では、目的は違ってもAのテストでも同様に点差が開くようにつくられています。
 しかし、Bのテストの目的は、学習内容を確認するためにあるのですから、学習した内容から素直に出題されているものです。このことを踏まえた上で、まず模擬テストの内容をよく研究してみてください。点数や偏差値だけで「よくない・できない」とおっしゃっていませんか? もちろん、Aの模擬テストの目的は、実力をはかるためのものですから、それらを無視するわけではありませんが、「よくない・できない」といっているだけでは、あるいは「できた・よかった」といっているだけでは、前に進みません。終わったことを考えるより1歩前に向き直ってみましょう。
 Aの模擬テストを視点をかえて、Bのテストの観点で見てほしいと思います。つまり、塾や学校で学習したことが素直に出題されている問題をしっかりとチェックしてみてください。そこができているのか、できていないのかが、一番大事なのではないでしょうか? また、そこがなぜできなかったのかという理由も重要です。計算ミス・勘違い・問題の読み間違いといったケアレスミスなのか、それとも根本的に理解していないのか? そういった視点で模擬テストを見ていかないと、次の模擬テストにつながっていかないのではないでしょうか?
 もちろん塾や学校での履修内容以外の問題でも、たいていは文章をよく読んでその場で合理的に思考・判断する真の良問というべき問題があります。そういった問題にどこまで肉薄できているのか?ということも重要です。
 イデアでは五ツ木駸駸堂テストに対して、ほぼ毎回『個人分析』を行っています。これは各教科担当者が、それぞれ指導している会員生の解答用紙と問題をにらめっこして、上記のようなBの視点で、個人ごとに分析資料を作成するものです。
 そのために、通常の返却期間にさらに1週間の猶予をもらい授業・業務の合間を見つけて、下記のように相当手間をかけて分析しています。


 これが結構大変なのですが、子供たちに模擬テストをBの視点から利用する術を体感させることと、担当講師に子供たちの状況を把握させるためにもたいへん有効な手法だと考えています。

 さて模擬テストのもうひとつの利用方法は、合否判定・成績結果のいかんにかかわらず、都合の良いように解釈して利用することです。成績が悪ければ奮起を促し、成績が良ければ兜の緒を締めさせる。結局はこれにつきます。

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